【認知症サポートプロジェクト】「また来たい」がうれしい。地域に根づくオレンジカフェ
ツクイ木間ヶ瀬とツクイ川間(ともに千葉県)では、地域包括支援センターと連携し、今年度から奇数月の第4金曜日に近隣のグループホーム「バンヤンツリー関宿」のフロアを借りて、オレンジカフェ(認知症カフェ)を開催しています。
認知症について学ぶだけでなく、健康や暮らしといった身近なテーマを取り上げながら、地域の方が気軽に集える場を目指しています。
3回目となる9月は、近隣にお住まいの方7名が参加し、初めて参加する方とこれまでにも参加したことのある方が一緒にテーブルを囲みました。
知識だけでは分からないさまざまな症状を体験
毎回、認知症だけをテーマにするのではなく、地域の方が興味を持って参加できる内容を企画しています。
1回目は健康チェック機器を使用した健康測定会、2回目は近隣薬局の薬剤師を招いた服薬講座を開催。3回目の今回は、大塚製薬の皆様の協力を得て、認知症などの症状を疑似体験できるVR「FACEDUO(フェイスデュオ)」を活用しました。ツクイでは、認知症サポートプロジェクトの活動開始を機にFACEDUOを導入し、これまでもさまざまな地域活動で活用しています。
今回のオレンジカフェでは、熱中症による「めまい」の症状と、レビー小体型認知症に見られる症状を疑似体験。
参加者からは、「知り合いに同じような症状が出ている人がいたわ」と、身近な人の様子を思い浮かべる声も。また、ツクイ木間ヶ瀬の長谷川さんから「認知症のある方の意見を否定しない」という関わり方の解説を聞くと、全員が深くうなずく場面も見られました。
実際に体験してみることで、認知症のある方が感じていることや、その人への寄り添い方について考えるきっかけとなりました。
また、理学療法士の資格を持つツクイ川間の神田さんによる体操も実施。参加者の皆さんと一緒に体を動かしながら、日常生活でできる健康づくりについても紹介しました。ツクイの専門職が持つ知識や経験を地域の皆さんに届ける機会にもなっています。
継続することで生まれる変化
今回の開催では、参加者同士が自然に会話を交わしたり、認知症について気軽に相談したりする姿が見られました。まだ3回目の開催ではありますが、継続して参加されている方も。カフェの終了時には「次回の開催はいつ?」「また来たいわ」と、その場で次回の参加を予約する方もいらっしゃいました。
定期的に顔を合わせることで、少しずつ参加者同士やスタッフとの関係が生まれ、認知症や健康について気軽に話せる場になりつつあります。
「皆さんが顔見知りになり、少しずつにぎやかになってきました」と話すのは、オレンジカフェの開催を担当しているグループマネジャーの壱岐さん。ほかの法人の方が見学に訪れるなど、活動を通じた法人同士の交流も広がっているそうです。
「この地域は高齢化がかなり進んでいる印象です。だからこそ、オレンジカフェが地域の皆さんにとって、介護について気軽に相談できる場、情報交換ができる場になればと思っています」と今後の展望も語っていました。
認知症について学ぶことをきっかけに、地域の方々が顔を合わせ、情報を共有し、支え合う。そんなつながりを少しずつ育みながら、オレンジカフェの活動はこれからも続いていきます。
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<取材>総務部広報課 吉﨑