「認知症を知る」から「共に過ごす」へ。グループホームと地域をつなぐ認知症カフェ【ツクイ札幌北野グループホーム】

2026-09-24

ツクイ札幌北野グループホームでは、2026年4月から3か月に1回、地域の薬局と合同で「認知症カフェ」を開催しています。カフェでは、認知症を学ぶ講話や勉強会のほか、グループホームのお客様と地域の方々が交流する場となっています。また、この取り組みは認知症について知ってもらうだけでなく、認知症のある人をより身近に感じてもらい、地域とのつながりを広げていく目的があります。
今回は、4月・7月の認知症カフェの様子と、開催を通して見えてきた変化をご紹介します。

2回の開催を通して見えてきた、地域とのつながり

4月 薬局と一緒に、まずは知ってもらうことから

初めての認知症カフェは、日頃からお付き合いのある北野薬局の待合室で開催しました。薬局から「認知症カフェを開催したいが、知識がなく困っている」と相談を受けたことをきっかけに、それぞれの強みを生かして合同で開催することになりました。
4月は認知症について知ってもらうことを大切に、薬剤師の方からは認知症の薬について、グループホームからはホームでの暮らしや行事などについてご紹介しました。参加者からは、薬やグループホームでの生活についての質問が寄せられ、関心を持って話を聞く姿が見られました。
また、お客様とスタッフが一緒にコーヒー豆をひき、参加者に提供する場面もありました。普段はグループホームで生活しているお客様が地域の人と同じ空間で過ごし、自然に交流が生まれる機会となりました。

4月_認知症カフェの様子
薬局を会場に、初めて開催した認知症カフェ
4月_認知症カフェのお客様の様子
お客様とスタッフで、コーヒー豆をひく準備

7月 学びに加えて、顔を合わせて話せる場に

7月は、4月の開催を踏まえ、より広い空間で参加者同士が交流できるよう、近隣のまちづくりセンターで開催しました。講話では、大塚製薬の皆様にフレイルについてお話しいただいたほか、グループホームのマネジャー・後藤さんが、認知症のある人と関わってきた経験や思いを語りました。講話の後は、テーブルを囲んで参加者同士が気軽に話せる時間も設けました。
また、グループホームのお客様にも、玄関で参加者を迎える、会場を案内する、コーヒーを運ぶなど、お一人おひとりに役割を担っていただきました。4月はコーヒーの提供などで精一杯でしたが、7月は役割を分けたことでお客様が参加者と関わる時間が増え、コーヒーを届けながら地域の方と会話する姿も見られました。
参加者からは「ゆっくり話せてよかった」「また来たい」といった声も聞かれました。会場や役割を工夫したことで、お客様が参加者と顔を合わせて会話を楽しめる場となりました。

7月_認知症カフェの様子
近隣のまちづくりセンターで開催した、7月の認知症カフェ
7月_認知症カフェの交流の様子
コーヒーを届けながら、地域の方と会話をするお客様

認知症やグループホームを、もっと身近に

グループホームのケアマネジャーである大岡さんは、4月と7月の開催をこう振り返ります。
「この取り組みが「認知症について学ぶ場」から「地域の人と気軽につながる場」へと、少しずつ変化していると感じています。これからは、グループホームに対する壁をなくし、地域の方が近くを通ったときに気軽に立ち寄れるような関係をつくっていきたいです。そのためにも、同じ地域で暮らす人同士が自然に笑ったり、話したりする機会をつくることが大切だと思っています」
今回の取り組みを取材し、スタッフがこれまでの経験を生かしながら「こうしたらもっと関わりやすくなるのでは」と工夫を重ねていることが印象的でした。そうした工夫や「やってみたい」という思いを形にすることが、お客様と地域の方々がつながるきっかけになっているのだと感じました。
11月の認知症カフェでは、お客様のご家族から「在宅での認知症介護」をテーマにお話しいただく予定です。認知症やグループホームをより身近に感じてもらえるよう、今後も地域の方と共に過ごせる場を広げていきます。

 

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<取材> 
総務部広報課 登山