ケアマネジャー【テレワーク導入】で変わったこと ~長く、楽しく働き続けられる環境を目指して~

2026-07-23
ケアマネテレワークの担当者

 

ツクイでは、2026年4月より全国120を超えるすべての居宅介護支援事業所においてケアマネジャーのテレワーク制度を導入しました。制度導入にあたっては、ケアマネジャーが働きやすい環境を整える一方で、お客様への支援体制やサービス品質を損なわない仕組みづくりを進めました。
今回は、検討から導入まで中心的な役割を担ったサービス支援部の金谷さんに、導入の背景や取り組みについてお話を伺いました。

まず、テレワーク導入の背景について教えてください

テレワーク導入のきっかけは、2023年度に実施したケアマネジャー向けアンケートで、約40%が50代、約25%が60代という結果が出ており、高年齢化による事業継続への課題が見えてきました。
50代は親の介護、40代は子育てを担う世代でもあり、一人ひとりの事情に応じた柔軟な働き方が必要になっています。また、全国的にケアマネジャー数が横ばいの中、今後は人材確保競争の激化も予想されます。そのため、「ケアマネジャーに選ばれる会社」になることも重要なテーマでした。
当社のケアマネジャーは勤続年数が長く、「仕事は好きだが年齢的に不安がある」という声も少なくありません。長く働き続けられる環境づくりの一つとして、テレワークに大きな可能性を感じていました。

テレワークの導入によって、業務の進め方は変わりましたか?

業務内容自体が大きく変わったわけではありませんが、働き方には変化がありました。
テレワーク実施日は事前にシフトで共有し、情報共有にはスマートフォンやLINE WORKSを活用しています。そのため、「連携が取りづらい」という声はほとんどありません。
ケアマネジャーはお客様宅への訪問や退院時カンファレンスなど外出が多い職種です。テレワークの日は事務所を経由せず、自宅から直接訪問先へ向かえるため、移動時間の短縮につながる場合があります。訪問先との位置関係に応じて、効率的に運用しています。

実際に運用してみて、よかったことはありますか?

最も多いのは「働きやすくなった」という声です。
通勤や移動時間を短縮できることで、家事や子どもの送迎、親の介護などに時間を充てやすくなり、仕事と生活を両立しやすくなりました。
また、記録作成や書類作成などは「自宅のほうが集中できる」という意見もあります。事業所では電話や来客対応などで業務が中断されることもありますが、自宅ではそうした影響が少なく、業務効率の向上につながっています。

テレワークでもサービスの質は維持できていますか?

はい。サービス品質を維持する上で最も重要なのは、日頃からのチームの関係性だと考えています。
テレワークは入社直後の新人ケアマネジャーがすぐに実施できるものではなく、一定の経験を積んだスタッフのほうが活用しやすい傾向にあります。
週1回のミーティングでは従来通りケース相談や情報共有を実施しており、テレワークの実施頻度もそれほど高くないため、多くの事業所ではこれまでと変わらない運営ができています。大切なのは「困ったときに一人で抱え込まないこと」であり、気軽に相談できる関係づくりを重視しています。

テレワークに向いている仕事、向いていない仕事を教えてください

向いているのは、書類作成や記録入力、リモート研修の受講です。研修のグループワークなどは、自宅の静かな環境の方が参加しやすいという声もあります。お客様やサービス事業者との連絡もスマートフォンで対応できるため、大きな支障はありません。
一方で、印刷や郵送が必要な業務は事業所の方が効率的です。ただ、近年はケアプランデータ連携システムの普及により、提供票やケアプランの電子的なやり取りが増えています。今後は印刷や郵送業務そのものが減少していくと考えています。また、自宅とお客様宅との距離なども考慮しながら柔軟に活用しています。

一方で、課題に感じたことはありますか?

想定の範囲内ではありますが、管理者の考え方や方針による影響は大きいと感じています。
制度は全てのケアマネジャーに案内していますが、管理者が積極的でない場合は活用が広がりにくい傾向にあります。
また、事業所によってはノートパソコンの台数が十分ではなく、「利用したくても利用しづらい」という声もあります。現在は順次整備を進め、全ての居宅介護支援事業所で必要な環境を整えられるよう対応しています。

最後に、今後の展望を教えてください

今後は特定の事業所や一部のスタッフだけでなく、サービス品質の維持を最優先にしながら、希望するケアマネジャーが誰でもテレワークを活用できる環境を整備していきたいと考えています。他社では「制度はあっても運用に課題がある」という話も聞きますが、ツクイでは本当に必要な人が自然に利用できる制度として定着させたいと思っています。
また、採用面での強みとしても発信していくことが重要です。実際に活用しているケアマネジャーの声や取り組みを社内外へ積極的に伝えていきたいと考えています。
年齢や家庭の事情を理由に好きな仕事を諦めることなく、「いつまでも、長く、楽しく働き続けられる」。そんなケアマネジャーを一人でも増やしていくことが私たちの願いであり、それがツクイの魅力につながると考えています。

 

<取材>
総務部広報課 山中