認知機能から考える、日常生活動作(ADL)への支援【知って得する! 機能訓練指導員の知恵袋】

2026-06-11
知って得する!知恵袋

「知って得する! 機能訓練指導員の知恵袋」は、ツクイの現場で活躍する専門職メンバーが中心となり、専門的な学びを深めながら、サービスの質向上につなげていくことを目的に発信しています。 今回は、機能訓練指導員の視点から、ツクイ新潟神道寺の澤田さんよりお届けします。


ツクイ新潟神道寺 澤田さん

私生活では、子供たちにサッカーの楽しさを伝えながらリフレッシュしています
私生活では、子どもたちにサッカーの楽しさを伝えながらリフレッシュしています

ツクイ新潟新津の機能訓練指導員として入社し、現在はツクイ新潟神道寺のマネジャーを務めています。
これまで、日常生活動作(Activities of Daily Living、以下「ADL」)や筋力訓練などを行いながら、言語聴覚士の資格を生かし、言語や嚥下(えんげ)機能に関する相談・助言にも携わってきました。現在は、お客様やスタッフの声に耳を傾けながら、地域の拠点となる事業所づくりに日々取り組んでいます。
また、仕事でも私生活でも「ゆとり」を大切にし、ワーク・ライフ・バランスを整えることで、落ち着いた判断や温かな対応につなげられるよう心掛けています。


認知機能とADL

私たちは日々の生活の中で、知らず知らずのうちに認知機能を使っています。例えば、歩く、食べる、入浴するなどのADLも、単に体を動かすのではなく「周囲を見る」「判断する」「思い出す」といった認知機能によって支えられています。
そのため、この機能が低下すると、これまで当たり前にできていたことが難しくなるなど、ADLに影響が生じることがあります。

加齢による認知機能低下

認知機能の低下というと「認知症」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、認知症がなくても、加齢によって認知機能は少しずつ変化していきます。また、その変化は「物忘れが増えた」「ちょっとしたミスが増えた」といった、日常生活の小さな変化として現れることがあります。
こうした変化は、すぐに大きな支障につながるとは限りませんが、放っておくとADLや手段的日常生活動作(IADL)に影響することがあります。だからこそ、身体機能だけに着目するのではなく、「どのような行為に支障が出ているのか」という視点から認知機能を把握することが大切です。

認知機能を評価する認知関連行動アセスメント(CBA)

言語聴覚士であり、認知関連行動アセスメント(Cognitive-related Behavioral Assessment、以下「CBA」)を開発した森田 秋子(もりた あきこ)先生らの著書や研究をもとにご紹介しています。
認知機能を把握するために活用しているのが「CBA」です。これは、日常生活での行動を観察し、その背景にある認知機能を総合的に評価する方法です。
その中でも「CBA3」は、意識、感情、注意、記憶、判断、自覚の視点から状態を確認する評価ツールで、その方の状態や残存能力を把握し、より深く理解することにつながります。

ツクイにおけるCBA3の活用

ツクイでは、CBA3に関するスタッフ向けの研修を定期的に実施し、通所介護計画の作成時にも活用しています。また、誤嚥(ごえん)や窒息などの事故が起きた際には、原因の振り返りや再発防止を検討するための重要な情報として役立てています。
今後もCBA3を活用し、認知機能の視点を取り入れながら、より質の高い支援を目指していきます。

全文・詳細はこちら(資料リンク)


<お問い合わせ先>
サービス支援部 金谷