【1/90,000の個別ケア】明るい歌声に包まれる体操の時間【ツクイ平塚中堂】

2026-04-09

ツクイでは、全国で月間およそ9万人(※1)のお客様にサービスを提供しています。そのお一人おひとりに寄り添う中で生まれるケアを「1/90,000の個別ケア」と題し、日々の関わりの中でのお客様の変化や笑顔のエピソードをお届けしています。
第2弾となる今回は、ツクイ平塚中堂(神奈川県)の1名のお客様とのエピソードをご紹介します。

※1 複数サービスや複数事業所のご利用も個別にカウントした延べ人数です。
 

体操の時間に取り入れられた、ひとつの工夫

お客様の歌声が響く午後2時の体操

「今日はこの歌にしましょう」
午後2時になると機能訓練室に音楽が流れ、歌を取り入れた体操が始まります。スタッフが考案した手足や体を動かすこの体操は毎日行われており、取材日は22名のお客様が参加されていました。
その中で、マイクを手に参加されているのが小松様です。

音楽に合わせて体操に取り組む、事業所内の様子
音楽に合わせて体操に取り組む、事業所内の様子
体操の中盤には、小松様の歌声に合わせて体を動かす時間が始まります
体操の中盤には、小松様の歌声に合わせて体を動かす時間が始まります

言葉が出にくかった小松様

小松様は一人暮らしをしながら、4年前から週に2回ほどデイサービスに通われています。3年前に体調の変化があり、その影響から言葉が出にくく、思いを伝えるのが難しいことがありました。周囲のお客様との会話も多くなく、静かに過ごされることが多かったといいます。
そんな様子を見たスタッフは「事業所での時間をもっと楽しんでいただきたい」と考え、小松様が歌をお好きだったことから「体操の時間に歌を加えてみてはどうか」と工夫を始めます。
「小松さん、歌ってみましょう」
その声かけをきっかけに、体操に歌を取り入れるようになりました。好きな歌を口ずさむことが、小松様にとって無理なく体操に参加できる時間となっていきました。 

歌声から広がった変化

やがて、小松様の表情にも少しずつ明るさが見られるようになります。体操の時間にはフロアに響くほどの声で歌われるようになり、周囲のお客様との交流も増えていきました。
その様子は小松様にとどまらず、これまで体操に消極的だったお客様が「小松さんが歌うなら」と自然と体を動かすきっかけにもなっていきました。
小松様の「好き」に寄り添った関わりが、事業所全体の雰囲気をやわらかくしていきました。好きなことを続けられる時間が小松様にとっても楽しみとなり、いきいきと過ごされる日々につながっています。 

小松様の歌が、体操の時間に活気をもたらしています
小松様の歌が、体操の時間に活気をもたらしています

 

小さな気づきから生まれる個別ケア

取材を通して印象的だったのは、スタッフが「このお客様にはどんな関わり方ができるだろうか」と考え、その気づきを大切にしながら実践していたことでした。
当時ツクイ平塚中堂の通所介護事業管理者を務めていた山梨さん(現・ツクイ厚木水引の通所介護事業管理者)は、こう語ります。
「小松様との関わりを通して、お客様お一人おひとりの『好きなこと』や『できること』に目を向ける大切さをあらためて感じました。その方に合ったケアが、日々のささやかな楽しみにつながるのだと思います。これからも、お客様にとって自然と前向きになれるような居場所をつくっていきたいです」

こうした関わりは特別な場面だけで生まれるものではなく、体操の時間や何気ない声かけといった日常の中に息づいています。午後2時の体操の時間に広がる歌声から、ツクイ平塚中堂の日々の積み重ねを感じました。


 

↓「1/90,000の個別ケア」前回の記事(左)と応募方法のご案内(右)はコチラ↓

 


<取材>
総務部広報課 登山