【地域共生】さいたま市認知症希望大使の声から学ぶ、認知症サポーター養成講座を開催! やさしい地域社会の実現を目指して
2025年10月16日、埼玉県で開催されたツクイと株式会社SOYOKAZEによる「埼玉県内合同作品展」と同じ日に、さいたま市北区にあるプラザノースで、認知症サポーター養成講座が開催されました。
この講座は、認知症について正しい知識と理解を持ち、地域で暮らす認知症のある人やその家族をできる範囲で支援する「認知症サポーター」の養成を目的としたものです。認知症があってもなくても誰もが自分らしく暮らし続けられる地域社会を目指す「認知症フレンドリー」という考え方のもと、こうした取り組みは全国で広がっており、ツクイでもその活動を推進しています。
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地域とともに広げる、理解の輪と「当事者の声」
本講座は作品展とあわせて毎年開催しており、地域に開かれた形で認知症への理解を広げる取り組みとして、今回で4回目を迎えました。この取り組みを中心となって進めているのは、認知症ケアの専門研修を修了し地域で指導的な役割を担う「認知症介護指導者」であり、ツクイ草加駅前(埼玉県)のマネジャーを務める渡邉さんです。
また今回は、2024年に開設された「さいたま市認知症フレンドリーまちづくりセンター」と協力して開催しました。同センターは、認知症のある人が住み慣れた地域で自分らしく安心して暮らせるまちづくりを進める「さいたま市チームオレンジ」の拠点施設です。認知症に関する地域や企業の活動を支援・発信するとともに、当事者の声を社会へ届ける活動も行っています。
渡邉さんは「当事者の生の声こそが心に響く。これをきっかけに認知症に対する見方が変わるきっかけになれば」と開催への思いを語ります。
そして講座後半には、「さいたま市認知症希望大使」の田邊様が登壇。認知症の当事者としての経験や思いを参加者に伝えてくださいました。ここでは、そのコメントの一部をご紹介します。
さいたま市認知症希望大使 田邊様のコメント
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|きっかけ~診断を受けたときの気持ち
私は2023年頃から行動に変化があり、特に決定的だったのは「洗い終わった30センチメートルのフライパンを冷凍庫にしまおうとした」ことです。その後病院に行き、2024年に若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。 何かおかしいことはわかっていたので、わかってよかったという気持ちで、ショックなどはあまりなかったです。 その後は主人がいろいろ調べてくれて、認知症のある人が家族や地域の方々と気軽に交流できる「認知症カフェ」が見つかり、「ボーッとしてたらダメだ。ちゃんとしなきゃ」と思い、 今では休まず毎回楽しく通っています。
|認知症サポーターに伝えたいこと
自分はできないことも多々ありますが、できることのほうが多いと思っています。そのため、これからも自分のしたいことにどんどん挑戦することで「認知症でも輝いてできることがある」と皆さんに知っていただきたいと思い、今しかできない活動をしています。誰もが認知症があることをオープンにできるような社会にしたいし、私もオープンにしていきたいです。 これからもたくさんの方々との出会いを楽しみにしています。
「共に暮らす」というまなざしを、地域へ
今回の講座は、認知症への理解を深め、当事者に寄り添う視点を育む機会となりました。企画した渡邉さんは講座に込めた思いについて、こう語ります。
「認知症のある人を特別な存在として見るのではなく、地域で暮らす一人として考えてほしいんです。そのような人が暮らしやすい地域は、きっと誰にとっても暮らしやすい街になる。困っている人がいたら、認知症があるかどうかに関係なく、自然に声をかけられるような関係性が理想だと思っています」
誰もが地域の一員として自然に支え合えること。そんな日常の小さな行動の積み重ねが、誰にとっても安心できる街を育んでいきます。今回の講座は、その大切な一歩となる時間でした。
これからも、認知症フレンドリーな地域づくりの取り組みを、各地からお届けしていきます。
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<関連URL>
さいたま市チームオレンジWEB 認知症フレンドリーまちづくりセンター
<取材>
総務部広報課 登山
