【1/90,000の個別ケア】看取り期に迎えた、心温まるクリスマス【ツクイ札幌北野グループホーム】
ツクイの介護・医療サービスの現場では、お客様お一人おひとりに最適なケアを提供しています。その人数は全国で月間およそ9万人(※1)にものぼります。 個別ケアというと特別な取り組みを思い浮かべるかもしれませんが、実際には、目の前のお客様にとって何が大切かを考え、声かけやサポートの方法を選んでいく、そんな日々の積み重ねの中にあります。今回は「1/90,000の個別ケア」と題して、ツクイ札幌北野グループホームの1名のお客様とのエピソードをご紹介します。
※1 複数サービスや複数事業所のご利用を個別にカウントした延べ人数です。
大切な時間を分かち合った、看取り期のクリスマス
看取りを選ぶまで
穂積様は2024年4月にツクイ札幌北野グループホームに入居され、スタッフやほかのお客様と穏やかな日々を過ごされていました。
しかし、その翌年の2025年11月ごろから食欲や体力の低下がみられ、次第にベッドで過ごされる時間が増えていきました。訪問看護による点滴治療などを続けていましたが、制度上の理由から継続が難しくなり、入院かグループホームでの看取りかという選択に向き合うこととなりました。
ご家族やクリニックと話し合いを重ねる中で、「安心できるこの場所で、最期のときを過ごしてほしい」というご家族の思いが示され、スタッフが一丸となって看取りケアに取り組むことになりました。
日々の関わりの中で
日に日に水分摂取や声かけへの反応が難しくなる穂積様。それでも、ご家族が面会に来られたり、スタッフがご家族の話題に触れたりすると、ふっと表情が和らぎ、わずかながらも言葉が返ってくることがありました。
スタッフは「今、この方に自分たちができることは何か」という問いを胸に、日々のケアを続けていきました。
クリスマス会に向けて
穂積様は日頃からご家族のお話をよくされ、大切に思っておられる様子がうかがえました。そして、ご子息によるギター演奏会が11月に予定されていましたが、穂積様の体調の変化により延期となっていました。
「演奏を、ぜひ穂積様に聴いてほしい」
その思いがスタッフの間に広がり、12月23日のクリスマス会で、あらためて演奏していただくことになりました。
そして、その日を穏やかな体調で迎えていただけるよう、きめ細やかなケアを実施し、情報共有を重ねながら準備を進めました。「もうすぐ演奏が聴けますね」と声をかけながら、スタッフにとっても、その日を迎えることが大きな目標となっていきました。
その方らしい時間を、最期まで
クリスマス会当日、穂積様の居室の前でご子息が演奏し、ほかのお客様やスタッフも集まり、優しい音色に耳を傾けました。
穂積様の隣で手を握りながら見守っていたスタッフによると、反応がほとんどない状態ではありましたが、ご子息が演奏の合間に穂積様との思い出を語られるたびに、手にぐっと力が入り呼吸が変化する様子が見られ、音楽やご家族の存在が確かに届いているように感じられたといいます。
こうして、穏やかな時間が流れるクリスマス会は、それぞれの胸に残る特別なひとときとなりました。
その4日後、穂積様はご家族に見守られながら旅立たれました。

最期まで、その方らしい時間を支えるということ
グループホームのケアマネジャーである大岡さんは、当時についてこう語ります。
「穂積様やご家族とともに温かいひとときを過ごせたことは、私たちにとってかけがえのない経験であり、その時間をスタッフ全員で支えられたことを誇りに思います」
穂積様との関わりについて語る大岡さんの言葉からは、「今、この方にとって大切なことは何だろう」と自分自身に問いかけながら、お客様と向き合い続けてきた思いが伝わってきました。また、ご家族やスタッフが一緒に考え、選択を重ねながら、穂積様に寄り添っていた様子もうかがえました。
面会のひととき、言葉かけの工夫、居室や共用部での過ごし方──そうした一つひとつの個別ケアこそが、その方らしい最期のときを形づくっていくのだと感じました。
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<取材>
総務部広報課 登山
