【人が主役】セミナーで見えたツクイの介護DX【高齢者住宅新聞社主催オンラインセミナー】

2026-02-12

2026年1月15日、高齢者住宅新聞社主催のオンラインセミナー「介護DX戦略のこれまでとこれから ~好循環サイクルを廻すためのアクション~」に、営業推進本部の波戸さんが登壇しました。この記事では、講演内容のポイントを分かりやすくご紹介します。

ツクイの介護DX、めざす方向は?

経済産業省の企業がDXを実行すべき具体策を示した「DXレポート2」では、DXを進めるうえで「デジタイゼーション(アナログ情報のデジタル化)」「デジタライゼーション(業務のデジタル前提への再設計)」という段階を踏み、最終的にはビジネスモデルの変革に至ると説明されています。
しかし、介護保険サービスの世界では制度上ビジネスモデルを自由に変えることは難しいのが実情です。
そこでツクイでは、デジタイゼーションとデジタライゼーションを含む「広い意味での介護DX」を推進し、現場の業務効率化やサービス品質向上につなげていく方針を掲げています。

現在取り組んでいること

厚生労働省が示す「介護テクノロジーの重点分野」には、動作を直接支援するロボットなどの「メカ系」(図左側)と、情報管理や見守りを担う「ICT系」(図右側の赤破線内)があります。ツクイが現在力を入れているのは、このうちのICT系です。
請求書や連絡帳の電子化、送迎計画システム、スマートフォンによるインカムや見守りシステムなど、情報を一本化して管理できる環境づくりを進めており、今後も市場の動向や技術の発展を見ながら段階的に導入範囲を広げていく考えです。

「導入して終わり」にしない! 定着のコツとは?

ICT機器を導入しても、現場でうまく使われなければ効果は出ません。
波戸さんは、送迎計画システムの現状把握を例に、事業所ごとに理解度や担当職種に差があるなどの課題が見えてきたと話しました。そのため、理解度や役割に合わせたフォローアップ研修やガイドラインの整備を進めるとともに、「量」だけでなく「質」で効果を測る指標づくりにも取り組んでいます。こうした地道な支援によって、定着しやすい状態をつくります。

スマートフォンの重要性を見越した取り組み

いま特に大きな役割を果たしているのがスマートフォンの活用です。従来はナースコールやインカムなど用途ごとに専用端末が必要でしたが、スマートフォンの拡張性の高さによって、複数の機能を一台で担えるようになりました。これにより、端末購入や管理の負担が軽減され、導入コストを抑えつつ運用しやすい環境が整っていきます。
さらに、スマートフォンは事業所外との連携にも強みがあります。医療機関との情報共有、ご家族への連絡、従業員のシフト管理など、現場の外にいる人ともつながりやすいため、コミュニケーションの幅が大きく広がります。スマートフォンを中心に据えたデジタル化は、DXを進める重要な基盤となっています。


介護のデジタル化は、今や欠かせない取り組みです。ツクイの介護DXは、現場が使い続けられることをもっとも大切にしながら、小さく始めてしっかり定着、そして効果を確かめてまた改善⸻そんなサイクルを丁寧に繰り返しながら進んでいます。
波戸さんは、講演の最後に「デジタルの力を借りられるところは借りて、人でなければできないケアにこそしっかり向き合いたい」と思いを語りました。こうした取り組みが、業務効率化とケアの品質向上の両方を実現し、より良いサービスへとつながっていきます。


↓関連記事はコチラ↓


<取材>
総務部広報課 吉澤