支え合いの企業文化から生まれた挑戦の一歩【こころの電話カフェ】

2月15日、ツクイ甲府国母のクリーンサポーター・村松さんが「カフェを開きたい」という夢の第一歩として、1日限定の「こころの電話カフェ」をオープンしました。会場は、同事業所で介護スタッフとして働きながら居酒屋を経営する塚原さんのお店「なごみ処 ささや」です。
村松さんは、吃音(きつおん)の特性があり、障がい者雇用のクリーンサポーターとして入社。
清掃業務だけでなく、フロア対応やお茶の提供、見守りなどにも取り組んでいます。特に入浴介助後の髪を乾かす際には、お客様から「丁寧な対応で安心できる」という声も寄せられています。お客様と目線を合わせ、笑顔で声をかける姿勢が信頼につながり、事業所の空気を温かくしています。
夢の原点と、支える仲間
村松さんがカフェに憧れた原点は、小学生の頃に家族で訪れたレストランでの出来事でした。
店員さんが、村松さんの言葉を焦らず待ってくれました。その親切な対応がとてもうれしく、今でも心に残っているといいます。さらに近年、吃音のスタッフが接客する「注文に時間がかかるカフェ」の取り組みを知ったことで「自分も夢をかなえられるかもしれない」と、これまでできないと思い込んでいた固定観念から解放されるような気持ちになったそうです。
その思いを受け止めたのが、塚原さんです。
「自分の夢と重なる部分もあったので少しでも力になれたら」とその夢を後押し。初回は無理をしない小規模開催としつつ、会計をワンコインにして負担を減らすなど、具体的な工夫を一緒に考えながら準備を進めました。
開催当日の風景
開店時間になると、村松さんはゆっくりと言葉を選びながら注文を伺い、丁寧に一杯一杯をお客様へ届けます。最初のお客様が学生時代の先生だったことで緊張がすっとほぐれ、落ち着いて接客できたそうです。運営は塚原さんを含め4名体制。役割を分担し、互いに声をかけ合いながら、焦らず落ち着いて進めました。午後にはツクイ甲府国母のお客様やスタッフもレクリエーションとして来店。「活躍している姿を見られてうれしい」「夢に向かう行動力に尊敬します」など、村松さんに温かい言葉が寄せられていました。
村松さんは「来てくれたお客様の笑顔や温かい言葉をいただけたことが、一番うれしかったです」と振り返ります。一方で、接客のむずかしさを感じた場面について「紅茶をお出しするとき、ストレートとレモンの区別に戸惑いました。次はコップを分けるなど、もっとスムーズにできる工夫をしたいです」と、次回への前向きな意気込みを語ってくれました。その様子を見守った塚原さんは「高齢のお客様に目線や話すペースを合わせていて、ツクイで学んできたことを生かして働く姿を見て頼もしく感じました」と、感慨深そうに話してくれました。

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チームで支えた小さな一歩が、大きな意味を持つ

今回開催した「こころの電話カフェ」は、村松さんにとって大きな挑戦でした。村松さんは最後に、こう語ります。
「吃音(きつおん)や障がいへの理解が広まり、誰もが暮らしやすい社会になったらいいなと思います。まだ知られていない障がいや難病も多いので、伝えていくのも自分の役割だと思っています」
一緒に働く仲間とどう向き合い、支え合い、共に成長するか。その姿は、ツクイが大切にしてきた「誰もが挑戦できる環境」と「仲間を支え合う企業文化」を象徴する出来事でした。
<取材>
総務部広報課 吉澤
